X・γ、β 線用線量計

クイクセルバッジは、ルクセルバッジと同様に、X・γ、β線の検出素材に酸化アルミニウムを用いたOSL線量計を使用しています。形状とフィルタ構成はルクセルバッジから変わりましたが、線量計としての基本的な特性は同じOSL線量計を使用しているため大きな変化はありません。
フィルタ構成

線量計の内部構造

線量計は、OSL素子を充填したスライドが、フィルタのはめ込まれたケースに入れられています。ケースには二種類の「金属フィルタ」と「プラスチックフィルタ」「オープンウインドウ」が組み込まれています。クイクセルバッジは測定精度向上のため、ルクセルバッジよりフィルタ数が一種類増えています。
線量計の内部構造

中性子線用素子とイメージ素子

「中性子線測定用線量計」は、ルクセルバッジと同様のADC(Allyl Diglycol Carbonate:通称名CR-39)プラスチック板を熱中性子および高速中性子線測定用の素子に使用しています。素子は右図「中性子線量計(模擬図)」のような構造になっています。
イメージ素子はイメージ画像を取得するためのもので、図のようなOSL素子と格子フィルタから構成されています。
クイクセルバッジは、“A”に中性子線量計とイメージ素子、“B”にX・γ、β線測定用のOSL線量計を、プラスチック製のケースに収めた構造になっています。
中性子線用素子とイメージ素子

イメージ素子付バッジ(有料オプション)

イメージ報告書
イメージ素子付クイクセルバッジをご使用のお客さまが、X・γ線で1mSv以上被ばくした場合、格子フィルタ下の被ばく画像(右図参照)と被ばく線量から一時線か散乱線か判別した結果を報告するサービスです。被ばく線源を特定する時などに活用することができます。
イメージフィルタ下の被ばく例

バッジタイプ及び仕様

バッジタイプ

クイクセルバッジ 測定線種 ルクセルバッジ(参考)
Sタイプ X・γ線、β線測定用 Pタイプ
Kタイプ X・γ線、β線および熱、高速中性子線測定用 Jタイプ
Nタイプ X・γ線、β線および熱、高速中性子線測定用(精密測定用) Qタイプ
※S・K・Nタイプにイメージ素子付のバッジタイプ(L・F・T)もあります。

測定線量範囲

バッジタイプ X・γ線(※1) β線 熱中性子線(※2) 高速中性子線
Sタイプ 0.1mSv〜10Sv 0.1mSv〜10Sv - -
Kタイプ 0.1mSv〜10Sv 0.1mSv〜10Sv 0.1mSv〜6mSv 0.2mSv〜50mSv
Nタイプ 0.1mSv〜10Sv 0.1mSv〜10Sv 0.1mSv〜6mSv 0.1mSv〜50mSv
注:測定エネルギー範囲はルクセルバッジと同等です。
※1 参考値として0.01mSv単位で報告することが可能です。
※2 熱中性子線は単独で被ばくした場合のみ6mSvまで報告することが可能です。