長瀬ランダウア株式会社
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放射線の工業利用

物体を壊さずに内部を検査する(非破壊検査)

X線撮影で人の体内を検査するのと同じように、X線やγ線を用いて物体を壊さずに内部の状態を調べることを非破壊検査といいます(放射線以外に、超音波や磁気等を利用した非破壊検査もあります)。
非破壊検査の身近な利用法としては次のようなものが挙げられます。

空港でのX線荷物検査装置

X線を利用して、カバンを開けることなくその中身を検査することができる装置です。皆さんも空港を利用した際に、この装置にカバンを通した経験がおありかと思います。

飛行機のジェットエンジンの定期検査

ジェットエンジン内部の検査にはラジオグラフィという非破壊検査のひとつが利用され、亀裂などの損傷がないかをチェックしています。ラジオグラフィとは、物体に放射線を当て、透過した放射線により写真フィルムを感光させ、物体の内部を検査する技術のことです。
このほかに、建物や橋といった構造物の内部検査や、鉄の溶接の良否判定などにも放射線が利用されています。

ものの厚みや量を測定する

放射線がものを透過する能力などを応用して、その透過量の違いなどから物体の厚みや量を測定することができます。主な利用法として次のようなものが挙げられます。

厚み計

紙、セロファン、アルミホイル、鉄板などの製造過程では、製品を一定の厚みで製造するために透過型の厚み計を利用しています。これにより放射線の透過量が少なければ製品が厚く、逆に透過量が多ければ製品が薄いことがわかり、製品の品質管理に大変役立っています。

液面計

密閉されたタンクの中にどれくらいの量の液体が入っているかを調べる時にも放射線が使われています。透過型の液面計では、タンク外部の同じ高さにコバルト-60(放射性同位元素)などの線源と検出器を置き、タンク内の液面がその高さより上か下かを放射線の透過量の変化から知ることができます。

物質の強度や耐熱性を上げる

プラスチックなどに放射線を当てると、分子と分子の結合がより強い分子構造になったり、耐熱性の高い分子構造に変化します。これらの化学変化を利用した製品には次のようなものがあります。

耐熱性電線

放射線を当てて耐熱性を高めたポリエチレン製被覆電線などは、コンピュータ、テレビ、自動車などの高熱になる製品の配線に使用されています。
このほかに、風呂用マットや自動車の内装、タイヤなどの製造過程においても放射線が利用されています。