空港で手荷物用のX線検査装置にルミネスバッジを通してしまい予期しない線量が報告された、との問い合わせを数多く受けるようになりました。
最近では、セキュリティの強化や荷物への接触機会の削減を目的として、国内の主要空港にもCT型X線検査装置が導入され、CT型を通したルミネスバッジに有意な線量が検出されることになりました。
この問題は弊社のみならず、個人被ばく線量測定サービスを提供している各社共通の問題であり、測定の信頼性確保の観点からも看過できない問題として、一般社団法人日本保健物理学会放射線防護標準化委員会で空港保安検査対策ガイドラインを策定するに至りました。
本ガイドラインは、放射線管理者及び放射線業務従事者が航空機を利用する際の空港保安検査時の受動形個人線量計の取扱い方法等についての指針を示したものです。
下記、同学会ホームページよりダウンロード、閲覧が可能です。
一般社団法人日本保健物理学会, 受動形個人線量計の空港保安検査対策ガイドライン(2026)
https://www.jhps.or.jp/upimg/files/kukou1.pdfガイドラインによると⋯⋯
放射線業務従事者は受動形個人線量計を自施設から持ち出し、日本国内の空港にて航空機に搭乗する場合、保安検査場で受動形個人線量計を客室持ち込み荷物から取り出し、X 線検査以外の代替検査を願い出ます。ガイドラインには、保安検査員向けの説明文の一例が掲載されています。説明文の一例はカードとして、写しを持ち歩くことが出来ます。ガイドラインより解説の付録図を抜粋しましたのでご参照ください。
解説の付録図1
受動形個人線量計の空港保安対策のための対応判断フロー
https://www.jhps.or.jp/upimg/files/kukou1.pdf
また、本ガイドラインの策定に先立ち、同学会内に受動形個人線量計の空港保安検査時の線量調査に関する検討委員会専門研究会が組織され、ガイドラインの技術的根拠となる実態調査を行い、活動報告書にまとめました。
こちらにつきましても、同学会ホームページよりダウンロード、閲覧が可能です。
一般社団法人日本保健物理学会, 受動形個人線量計の空港保安検査時の線量調査に関する検討委員会専門研究会 活動報告書, 日本保健物理学会専門研究会報告書シリーズ, Vol. 15, No. 1 (2025)
https://www.jhps.or.jp/upimg/files/Vol15-No1_2.pdf航空機手荷物検査に伴う受動形線量計のX線によるばく露を回避するために本ガイドラインをご活用いただき、線量計による信頼性のある被ばく管理に努めていただきますよう改めてお願い申し上げます。
ルミネスバッジを新規でご検討の方へ